引退~朝日学生新聞社を退社しました

2014-07-02

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 6月30日付けで朝日学生新聞社を退社しました。定年までにはまだ2年あったのですが、4年前につくった出版部の事業が一応軌道に乗ったので、社長の交代を機に勇退することにしました。

 社会から退くわけではありません。しばらくは読書リストに入っている哲学書や歴史書を読みながらのんびりするつもりですが、並行してオランダ語の書籍の翻訳にも本格的に取り組むつもりです。
 秋ごろにまず、小説の翻訳を1冊出版する予定で作業を続けています。

 それからこのブログやフェースブックへの書き込みも増やすつもりです。6年前に朝日学生新聞社にスカウトされて入ったときは、「社外言論は自由」という約束でした。しかし、社長や管理担当役員が何代か替わるうちに、職場の雰囲気も変化してきて、自分としてはかなり自重するようになってきていました。退社によって、背負っていた看板もなくなりましたので、これからは自由気ままに進むつもりです。

 それでは皆さま、これからもよろしくお願いします。
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テーマ : 雑記
ジャンル : 本・雑誌

「ロージーとムサ」翻訳中

2012-04-28

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 連休が始まったというのに、昼ごろに出社。私の職場は新聞社のビルの中にありますが、ゴールデンウイーク中とあって、さすがに閑散としています。

 昼食をとった後は、ベルギーの2011年最優秀児童文学賞銀賞をとったミヒャエル・デコックの「ロージーとムサ」をひたすら翻訳しております。母子家庭の女の子ロージーと移民の子ムサの心温まる友情の物語です。連休明けに訳文を編集者に渡す約束になっているのですが、現在、86ページ中67ページまで来ました。

 それにしても、小沢一郎氏の無罪判決には後味の悪さを感じます。判決全文が公表されていないので詳細はわかりませんが、「違法性の意識」云々の議論は責任阻却事由ですから、判決は小沢氏の行為に違法性があったこと自体は、認めているのでしょう。そのうえで、「厳格故意説」(違法性の意識があるのにあえて違法行為を行った場合に限って故意犯の成立を認める)に近い立場をとったということなのでしょうか。

 しかし、政治資金規正法は一種の行政法規であって、虚偽記載は形式犯的な色彩が強いので、違法性の意識をあまり厳格に要求すると、有罪を問えるケースはほとんどなくなってしまいます。法律に詳しいきちんとした人が処罰され、法律など意に介さないちゃらんぽらんな人が無罪になるという不当な結果を招く恐れもありますね。4億円の簿外処理を了承した時点で、すでに規範に直面していると考える余地も十分にあると思います。

 いずれにせよ、これは事実認定の問題ではなく(事実認定においてはほぼ検察官役の指定弁護士の主張が認められています)、法的評価・裁定の問題なのですから、検察官役の指定弁護士は控訴して上級審の判断を求めるべきです。

 私の印象では、判決は有罪判決と紙一重です。推測ですが、評議がわれ、強く有罪を主張する裁判員・裁判官がいたのではないでしょうか。

 もちろん、強引な見立て捜査を行い、虚偽の捜査報告書まで作成していた検察は、これとは別に強く断罪されなければなりません。検察官は捜査官である前に、見識ある法律家であるべきです。戦後の一時期、検事総長には弁護士が任命されていました。青臭い議論かもしれませんが、法曹一元を実現すべく、検事総長だけでなく、高検検事長、検事正は有能な弁護士から登用することを原則としてもよいのではないでしょうか。国民の司法への参加、という観点からすると、検事正を米国の地方検事のように選挙で選ぶというドラスティックな改革も全くあり得ないことではないと思います。

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

名物塾長、宮澤協さんの死

2012-03-27

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 大原予備校の名物塾長、宮澤協さんが2012年1月2日に脳出血のため亡くなっていたことがわかりました。宮澤さんは、朝日学生新聞社出版の「公立中高一貫校/わかる!/適性検査45題詳細解説 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)」のメインライターでした。

 ご遺族のお話では、2日朝、おせちを食べた後、好きだった箱根駅伝をテレビで見ながら眠ってしまわれ、昼ごろに家族が異常に気づいて病院に運びましたが、亡くなられたそうです。

 宮澤さんは筑波大学附属小学校や東京都千代田区内の公立小学校の教諭などをつとめられた後、大原予備校に移られました。公立中高一貫校の将来性に早くから注目され、学校別の公立中高一貫校対策講座や「そっくりテスト」の創設などに主導的な役割を果たされました。現在は絶版になっていますが、筑波大学附属小学校時代に日本図書文化協会から「子どもが育つ体育授業の実践」「道徳の授業―子どもを変えるものは何か」というユニークな実践指導書を出版しておられます。

 子どもをぐっと引きつける授業のうまさは、天下一品。厳しさとおおらかさが共存する独特のお人柄で、子どもたちからは畏敬の念と親しみを込めて、ミヤキョーと呼ばれていました。

 私の息子と娘も予備校で指導を受けたのですが、「えーっ、ミヤキョーが死んじゃったの?!」(言葉が汚いのはご容赦ください)と驚くと同時に、相当なショックを受けておりました。娘は6年生で、亡くなられる前日の元旦の特訓にも参加していたのですが、そのときはいつも通りでお元気だったそうです。

 当社は連載や出版等で、宮澤さんに大変お世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。

娘が中学に合格

2012-02-16

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 東京では2月初旬が、中学受験のシーズンです。娘の遥がかよう下目黒小学校でも、1-3日は半分くらいのお子さんが受験のために休まれたようです。

 娘は1日の公文国際学園(私立)と3日の小石川中等教育学校(都立)を受験しました。第1志望はお金がかからない公立の小石川ですが、公文国際学園もリベラルな校風のよい学校です。2年前に兄の善記が入学していること、国語1科目の特別入試があることなどから、受験しました。

 公文も偏差値60台半ばの学校ですから、なかなか難しいのですが、こちらは運良く合格。この調子で小石川もと期待していました。

 発表の日、インターネットで合格発表のページを開き、スクロールしてきますが、娘の番号がない! もう一度、元に戻って探しましたが、やっぱりありません。残念。不合格でした。
 うーん。やっぱり小石川は難しいなあ。大原予備校の直前のそっくりテストでは、合格可能性70%だったのですが・・・。公文の発表が2日にあったので、少し気が緩んでしまったのかもしれません。

ショック、日蘭学会が解散!

2011-12-28

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 2011年の仕事納めの日、財団法人日蘭学会(東京都中央区銀座1丁目)からの封書を何気なく開くと、「解散」の文字が躍っていました。

 手紙は12月26日付で、冒頭は「拝啓、すでにご承知のように、当日蘭学会は、11月12日の評議員会、理事会において、財政上の問題から、解散と決まりました」となっており、オランダ語講座も修了するので、続けて勉強したい人は早稲田大エクステンションセンターに行ってほしい旨、述べられています。「すでにご承知のように」とありますが、私にとっては寝耳に水でした。

 私はいまから13年前、42歳の時、オランダ語の習得を決意し、通算して2年ほど日蘭学会の講習会に通いました。スタッパート先生やシスカ先生、フェルコフ先生に文法や発音の手ほどきを受けました。日蘭学会がなければ、私がオランダ語の書籍を翻訳する仕事に就くこともなかったでしょう。

 今思えば、前兆はありました。訳書を寄贈し、「図書室に入れます」と礼状が送られては来ましたが、なかなか登録されませんでした。おかしいなとは思いつつ、「事務が停滞しているのかな」程度に軽く考えていました。

 学会誌や通信なども廃止されるのでしょうね。日蘭関係、オランダ研究をすすめている研究者は貴重な発表の場を失ってしまうのでしょうか。オランダ語の図書も――いろいろ制限があって使いやすい図書館ではありませんでしたが――日蘭学会が一番充実していました。あの本はどこにいってしまうのでしょうか。特定の大学に行ってしまうと、閲覧が難しくなりますね。

 監督官庁の外務省のデータを見ると、理事長の土本武司・筑波大学名誉教授や2人の常務理事も含めて全員が非常勤となっています。一般論ですが、こういう団体の場合、事務局がよほどしっかりしていないと、ダメになってしまいますね。

 理由は「財政上の問題から」となっていますが、身の丈にあった形に縮小しても、オランダ研究のナショナルセンターとしての機能を維持することはできなかったのでしょうか。大変残念です。

 解散に至った事情をご存じの方があったら、教えてください。

 

 

プロフィール

hiroshi

Author:hiroshi
久保谷洋(くぼたに・ひろし)
ジャーナリスト、翻訳家。
元朝日新聞東京社会部記者、元朝日学生新聞社出版担当。タイトルはブログを始めたときの肩書きが「出版担当の役員」だったときにつけたものです。ある程度定着しているので出版担当をやめた後も、そのままにしています。2016年4月~外務省研修所非常勤講師(オランダ語担当)。

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