日本人はオランダで労働許可が不要? 100年前の条約根拠に、蘭国裁判所

2015-01-11

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 オランダの新聞を読んでいたら、おもしろい記事が出ていました。オランダの最高行政裁判所が日本人は労働許可なしにオランダで働いてよろしいという判決を出したというのです。根拠は1912年(大正元年?)にオランダと日本が結んだ条約で、それによると両国の国民は互いに相手国に居住し労働することが認められることになっているのだそうです。
 ロッテルダムの日本文化センター松風館が茶室を建設する際、日本から大工さんを3人呼んでつくってもらったのですが、労働許可をとっていなかったため、労働基準監督署から罰金を課せられたのが事件の発端でした。文化センターはおそらくオランダ人にはできない特殊な労働だから労働許可は必要ない考えていたのでしょうが、認められなかったので裁判を起こしました。その裁判の過程で、忘れられていた条約が再発見され、罰金刑は取り消されました。
 判決文を見たわけではないので詳細は不明ですが、この判決を拡張して考えると、日本人はオランダで労働許可証なしに働いても処罰されないということになります(オランダ人が日本で働く場合も同じ)。影響は大きいと思われますが、日本の新聞などでは報道されていないようですね。
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hiroshiさんのコメント

Re: 「おもいでをなくしたおばあちゃん」について

> 「おもいでをなくしたおばあちゃん」を読み感動しました。
> 読み聞かせに使おうと思って何度も読むうち、疑問が生じました。

何度もお読みいただき、ありがとうございます。

> ①スティーナはエマの妹ではないですか?
> 一般に新しい記憶から消えることを考えると、スティーナが妹ではないでしょうか?それに、もしスティーナが姉なら、おばあちゃんのエマの思い出にスティーナも登場するはず。大人になったスティーナを認識できなくなっても、娘はいないとは思わないのではないでしょうか。

ごもっともなご疑問だと思いますが、原文が mijn zusje Emma となっています。mijnは英語のmy、zusjeはlittle sisterの意味です(詳しく申し上げると、zusjeはzus(英sister)に小さいという意味がある指小詞-jeが付いた形です)。従って、エマは妹である可能性が高いと思います。

> ②「ばちがあたりますから」といったおばあちゃん。その後、しゃべらなかったのはママのほうかもしれません。
> 礼儀正しく対応しているおばあちゃんにしてみれば、見知らぬ女は一見親しげに話しかけてくるわりに会話が続かなくて戸惑ったことでしょう。ぺトラに「おじょうちゃんもあまりしゃべらないのね」といったのは「このひとはあまりしゃべらない」と思っていたからではないでしょうか。

 「おじょうちゃん<も>」としたために、ご指摘のような疑問が生じたものとおもわれます。ここは「おじょうちゃんは」と訳すべきでした。確かに英語のalsoにあたるookという語が入っているのですが、ookは「たぶん」くらいの軽い意味で使われることもあります。改訳の機会があれば、前段も含め見直したいと思います。ご指摘ありがとうございました。

> ③ぺトラがヨハンナの歌を歌ったのは、猫が見つからなくて「どうしていないの?」と連想したのかもしれません。「どうして死んでしまったの?」ではなく。

 ネコにそのような象徴的な意味があることは十分考えられます(おばあちゃんとダンスを始めた場面の絵にはエコがどこから出てきています)。ただ、原文は「いなくなった」のような幅広い意味ではなく、「どうしてこんなに早く死んでしまったの?」とかなり特定して書かれております(英文に直訳すると、why have you been already dead?)。従って、上記のように訳した次第です。

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hiroshi

Author:hiroshi
久保谷洋(くぼたに・ひろし)
ジャーナリスト、翻訳家。
元朝日新聞東京社会部記者、元朝日学生新聞社出版担当。タイトルはブログを始めたときの肩書きが「出版担当の役員」だったときにつけたものです。ある程度定着しているので出版担当をやめた後も、そのままにしています。2016年4月~外務省研修所非常勤講師(オランダ語担当)。

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