翻訳しにくい単語、オランダ語で「高校」を何というか。

2016-08-24

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 昨日に引き続いて、日常的に使われる言葉でありながら、オランダ語に置き換えにくい単語を取り上げます。

 少し会話ができるようになってオランダ人と話をする機会があると、「ぼくは高校生です」とか「息子は高校に通っています」とか、「高校」という言葉を使うべき場面に遭遇します。しかし、そういった場合に「あれ、オランダ語で高校ってなんて言うんだっけ」と考え込むことになります。

 英蘭辞典を参照すると、high schoolの訳語としてmiddelbare schoolが載っていますが、これは中学校と高校を合わせた学校(日本式に言えば中等学校、中高一貫校)を指す言葉ですから、かなり意味がずれてしまいますね。

 オランダ人に尋ねると、中等学校の上級学年を指す場合にはbovenbouwというとよい、とのことでした。

 Mijn zoon zit in de bovenbouw van de middelbare school. 「私の息子は高校に在籍しています」「私の息子は高校生です」

 ただ、bovenbouwはオランダだけで聞かれる言葉です。ベルギーのオランダ語話者にはたぶん通じませんので、念のため。

 ちなみに、bovenbouwは、単語の作り(boven上の+bouw構造)をみるとわかるように、マルクス主義経済学の「上部構造」という意味でも用いられます。
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hiroshi

Author:hiroshi
久保谷洋(くぼたに・ひろし)
ジャーナリスト、翻訳家。
元朝日新聞東京社会部記者、元朝日学生新聞社出版担当。タイトルはブログを始めたときの肩書きが「出版担当の役員」だったときにつけたものです。ある程度定着しているので出版担当をやめた後も、そのままにしています。2016年4月~外務省研修所非常勤講師(オランダ語担当)。

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