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「ロージーとムサ」翻訳中

2012-04-28

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 連休が始まったというのに、昼ごろに出社。私の職場は新聞社のビルの中にありますが、ゴールデンウイーク中とあって、さすがに閑散としています。

 昼食をとった後は、ベルギーの2011年最優秀児童文学賞銀賞をとったミヒャエル・デコックの「ロージーとムサ」をひたすら翻訳しております。母子家庭の女の子ロージーと移民の子ムサの心温まる友情の物語です。連休明けに訳文を編集者に渡す約束になっているのですが、現在、86ページ中67ページまで来ました。

 それにしても、小沢一郎氏の無罪判決には後味の悪さを感じます。判決全文が公表されていないので詳細はわかりませんが、「違法性の意識」云々の議論は責任阻却事由ですから、判決は小沢氏の行為に違法性があったこと自体は、認めているのでしょう。そのうえで、「厳格故意説」(違法性の意識があるのにあえて違法行為を行った場合に限って故意犯の成立を認める)に近い立場をとったということなのでしょうか。

 しかし、政治資金規正法は一種の行政法規であって、虚偽記載は形式犯的な色彩が強いので、違法性の意識をあまり厳格に要求すると、有罪を問えるケースはほとんどなくなってしまいます。法律に詳しいきちんとした人が処罰され、法律など意に介さないちゃらんぽらんな人が無罪になるという不当な結果を招く恐れもありますね。4億円の簿外処理を了承した時点で、すでに規範に直面していると考える余地も十分にあると思います。

 いずれにせよ、これは事実認定の問題ではなく(事実認定においてはほぼ検察官役の指定弁護士の主張が認められています)、法的評価・裁定の問題なのですから、検察官役の指定弁護士は控訴して上級審の判断を求めるべきです。

 私の印象では、判決は有罪判決と紙一重です。推測ですが、評議がわれ、強く有罪を主張する裁判員・裁判官がいたのではないでしょうか。

 もちろん、強引な見立て捜査を行い、虚偽の捜査報告書まで作成していた検察は、これとは別に強く断罪されなければなりません。検察官は捜査官である前に、見識ある法律家であるべきです。戦後の一時期、検事総長には弁護士が任命されていました。青臭い議論かもしれませんが、法曹一元を実現すべく、検事総長だけでなく、高検検事長、検事正は有能な弁護士から登用することを原則としてもよいのではないでしょうか。国民の司法への参加、という観点からすると、検事正を米国の地方検事のように選挙で選ぶというドラスティックな改革も全くあり得ないことではないと思います。
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テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

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プロフィール

hiroshi

Author:hiroshi
久保谷洋(くぼたに・ひろし)
ジャーナリスト、翻訳家。
元朝日新聞東京社会部記者、元朝日学生新聞社出版担当。タイトルはブログを始めたときの肩書きが「出版担当の役員」だったときにつけたものです。ある程度定着しているので出版担当をやめた後も、そのままにしています。2016年4月~外務省研修所非常勤講師(オランダ語担当)。

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