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「フェリックスの空からみた町」の製本

2010-12-14

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 今日は「フェリックスの空からみた町」の製本についてお話しします。この絵本は、ほとんどのページが折り込み式になっていて、折り込み部分の上には文章が、裏にはイラストが描かれています。子どもたちは折り込まれた状態で、フェリックスと相棒のクマ君の会話を読み、折り込みページを開いて捜すべき人や物のイラストを確認する仕掛けになっているのです。

 この本の組版は制作部のオペレーターが担当し、タイトルの文字を一字一字自作するなど、細かな点までアート心にあふれたつくりをしてくれました。ここまではよかったのですが、さて、組版データがほぼ完成し、印刷にかかる段階で難問が続出しました。

 印刷は相見積もりの結果、広研印刷さんにお願いすることになりました。最初はページ数もそんなに多くないので、背を一束でまとめて製本する予定でしたが、一束だと折り込みの部分をそろえることがむずかしく、前小口がでこぼこになってしまうことが判明。やむなく二束で製本することになりました。さらに、折り込み部分がかさばるので、製本の過程でプレスすると、かさばった部分とそうでない部分の境界に筋が入ってしまうことがわかりました。これでは売り物になりませんので、ほとんど手作業のような過程を経て製本することになりました。

 広研印刷さんが非常に誠実かつ丁寧な仕事をしてくれたので、できばえには自信があります(広研印刷さんありがとう!)。しかし、コスト的にはかなりきびしいですね。ふつうは本は売れれれば、売れるほど、1冊あたりの原価が下がるので、初版でもうからなくても重版で利益を出すということも可能なのですが、この本では何冊刷ってもあまり印刷コストは下がらないようなのです。

 ベルギーではどうやって印刷しているのでしょうか。クラビス社に聞いてみたい気がします。
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テーマ : 紹介したい本
ジャンル : 本・雑誌

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プロフィール

hiroshi

Author:hiroshi
久保谷洋(くぼたに・ひろし)
ジャーナリスト、翻訳家。
元朝日新聞東京社会部記者、元朝日学生新聞社出版担当。タイトルはブログを始めたときの肩書きが「出版担当の役員」だったときにつけたものです。ある程度定着しているので出版担当をやめた後も、そのままにしています。2016年4月~外務省研修所非常勤講師(オランダ語担当)。

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