明日(5月20日)、オランダ語春期講座スタート

2017-05-19

Tag :

 明日から、オランダ語の春期講座(東京飯田橋・協学舎)がスタートします。入門、初級、中級の各クラスに2~3人のこぢんまりした教室ですが、新しく来られた方やオランダから戻ってこられた昔の生徒さんなども加わり、入門コースは5人に増えました。

 今日は夜遅くまで教材作りをすることになりそうです。

オランダ語らしい表現をいくつか

2017-05-08

Tag :

今日は最近、本などで見かけたオランダ語らしい表現をいくつか紹介します。

(1)Beter laat dan nooit. 「しないよりまし」
  英語にもBetter late than never. という言い方があるので、わかりやすかな。

(2)Ik zit tot over mijn oren in het water. 「仕事が多くてあっぷあっぷしている」「仕事が山のようにある」
  耳の上の辺りまで(言い換えると、ほとんど体全体が)仕事の中にどっぷりつかっているというイメージなのでしょうか。

(3)Dat is nooit bij me opgekomen. 「そんなこと、考えてもみませんでした」
  ik(私)でなく、datを主語にしているところが、日本語の発想と大きく異なりますね。

 

オランダ語の文型

2017-05-01

Tag :

 オランダ語の文型は、英語で習った5文型の枠組みで考えてだいたい説明がつきます。SVとか、SVCとかいう、動詞を中心にしたパターンのことです。ただ、この5文型はイギリスのオニオンズという先生が英文の仕組みを説明するために考案したものですから、当然のことですが、ふつうのオランダ人はまったく知りません(というか、英米人の英語の先生でも知っている人は多くはありません)。オランダ人に「これは第5文型ですか」または「この文はSVOCですか」と尋ねても、相手は理解できないと思います。念のため。

 さて、オランダ語の動詞は英語に比べて柔軟性が高いので、英語の動詞の用法をそのまま置き換えてうまくいく場合が多いです。
 例えば、I ask him to do that. (私は彼にそれをするよう頼みます)は、オランダ語では Ik vraag hem om dat te doen. となります。te不定詞の作り方は異なりますが、あとは英語と同じと言ってよいでしょう。

 ただ、もちろん英語とオランダ語は違う言語なので、動詞パターンがまったく異なる場合があります。
 I want you to come. (私は君に来てほしい)を、英語の類推で ×Ik wil jou te komen とすると、誤りになります。オランダ語のwillenは間接目的語をとることができません。こういう場合にはdat節を使います。

 Ik wil dat je dat doen.

 このような文型を明示的に説明した蘭和辞典は現時点では存在しないので、独学の方はいくつかの辞書をわきにおいて用例から推察するしかありません。ある程度、オランダ語ができるようになれば、文型を明示した辞書や解説書が利用できます。

ピサの斜塔

2017-04-20

Tag :

 ファナックUSA初代社長をつとめられた遠藤尚雄さんが、たしか「英語は独学に限る」という本の中で、英米の高校生が使う通信教育用のテキストを読むことを薦められていました。ピサにある傾いた塔が「ピサの斜塔」と呼ばれていることはだれでも知っているが、英語でどう言うか、知っている人は多くはない。語学教材ばかりに頼って勉強していると、英米人が常識としているような定型的な表現に死角ができる、教科書はそういう穴を埋めるのに最適の読み物である、という趣旨だったと思います。

 オランダ語の場合、そもそも日本人に適した語学教材自体がほとんどみあたらない現状なので、状況は大きく異なりますが、ある程度まで勉強が進んだら日常的によく口にする定型的な表現を調べて記憶しておく必要がある点では、英語とまったく同じです。

 さて、「ピサの斜塔」はオランダ語では何と言うでしょうか。

 答えは de Scheve toren van Pisa です。

 scheef は、「斜めの、傾いた」という意味の形容詞です。ここでは toren がde名詞であるため、語尾にeがついてscheveと形を変えています。同義語は schuin 反対語はrecht です。

 最近ニュースを読んでいて出会ったこのたぐいの語としては、het Vrijheidsbeeld「自由の女神」、de Grote Muur「万里の長城」などがあります。

 みなさんもどんどんオランダ語を読んで、こういった語を自分の語彙リストの中に追加していってくださいね。

彼はプールに泳ぎに行きました~オランダ語でwezenを使う場合

2017-04-17

Tag :

 オランダ語の受講生から以下のような質問を受けました。

 オランダ人の友だちが Hij is in het zwembad wezen zwemmen. と言った。前後関係から考えて「彼はプールに泳ぎに行った」という意味らしいが、はっきりしなかったので紙に書いてもらったら、上記のような文だった。そのオランダ人に、「このwezenという語は何なの?」と尋ねたが、オランダ人曰く「ややこしいので、ぼくには説明できない。日本人の先生にオランダ語を習っているのなら、その人に聞きなさい」といわれた。

 なるほど。この文は初級の人にはわかりにくいかもしれませんね。結論から言うと、この wezen はzijn の異形で、意味はzijnと同じですが、基本的にこの構文でしか用いられません。

 さて、上記の文を理解するには、まず、zijn+動詞の不定形(英語でいう動詞の原形)が「~しに出かけている」という一種の熟語的な表現であることを知っていなければなりません。

 清水誠先生の「ゼロから話せるオランダ語」(三修社)のP72に次のような例文が載っています。
 Ze is even koffie halen. 彼女はちょっとコーヒーを取りに行っています。

 受講生が質問した文は完了過去形(英語の現在完了形)ですが、これを現在形に戻すと、
Hij is in het zwembad zwemmen. 彼はプールに泳ぎに行っている
となりますから、Ze is even koffie halen.と同じく、zijn+動詞の不定形の構文であることがわかるはずです。

 さて、次にHij is in het zwembad zwemmen.を完了過去形にして、「彼はプールに泳ぎに行きました」という意味にするにはどうしたらよいか、考えます。
 この文の場合、zijnの変化形であるisを完了過去にするわけですが、zijn動詞を完了過去にするときは助動詞にhebbenではなくて、zijnを使うのでした。しかも、この文にはisとzwemmenの2つの動詞がありますので、こういう場合、オランダ語では過去分詞形を使わないで2つの動詞のいずれも不定形(原形)にして文末に移動させるルールになっています。従って、これらのルールを機械的に適用すると、
 *Hij is in het zwembad zijn zwemmen. となるなずです。
しかし、このように2つの動詞不定形が連続する場合、zijnの代わりにwezenが用いられます。
 従って、冒頭の質問あった文、Hij is in het zwembad wezen zwemmen.という文章になるのです。
 いくつかのルールが適用されるので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、一度納得できればそんなに難しい文章ではありません。

 ちなみに、wezenは現在では基本的に上記の構文でしか用いられませんが、zijnの命令形weesや、過去分詞形geweestは形から見てこのwezenの形から派生したものです。
 


プロフィール

hiroshi

Author:hiroshi
久保谷洋(くぼたに・ひろし)
ジャーナリスト、翻訳家。
元朝日新聞東京社会部記者、元朝日学生新聞社出版担当。タイトルはブログを始めたときの肩書きが「出版担当の役員」だったときにつけたものです。ある程度定着しているので出版担当をやめた後も、そのままにしています。2016年4月~外務省研修所非常勤講師(オランダ語担当)。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR